内気な性格と過度に恥ずかしがること(社交不安を持つこと)の見分け方は?
私たちは誰しも、社会的状況(授業で発表する、知らない人たちと話をする、他の人たちと食事をする、何かの集まり参加するなど)において、恥ずかしさを感じることがあります。これは、多くの場合、他人からの評価に対する恐怖と関連しています。しかし、人によっては、恥ずかしさの感情を強く感じ、日常生活において困難がみられる場合があります。
過度に恥ずかしがることは、社会的状況で強い不安を感じることです。これは、強い恐怖感、泣く、震える、人前で話せなくなる、社会的場面を回避するなどの様々な困難につながります。子どもや青少年は他人が自分のことをどう思うかを恐れており、このような不安を感じている自分は良く評価されないだろうと思っている場合もあります。社交不安を強く感じると、社会的状況や人前で何かをしなくてはいけない状況(発表しないといけない授業をさぼる、友達との集まりに行かないなど)を避けようとしたり、実際に避けたりします。こういった回避行動は、恐怖をさらに強め、より大きな困難につながる可能性があります。
日常生活の中で子ども達は、なんらかの形で、人前で何かしたり交流に参加したりする必要があります。子どもが個別に教師に発表する機会を作るなど配慮し、社交不安を徐々に軽減できるよう、子どもと一緒に支援計画を立てられるように話し合いの機会を設けることが大切です。
社交不安による困り感を抱える子どもを支援する方法は?
- 誰でも社会的な場面で、多かれ少なかれ不安を感じることがあり、その感情に対応する方法があることを伝える。
- 呼吸法を教える。(ゆっくり深く呼吸すると不安が軽減される。)
- 子どもの許容範囲を確認しながら、小さな頑張りを応援し、不安を感じる状況に立ち向かってみるようサポートする。
- クラスの仲間と交流する機会を与え、孤立しないよう支援する。
- 問題を解決し、不安を克服するための方法を一緒に考えるといったサポートができることを伝える。
支援を妨げる可能性があることは?
- 社交不安に伴う苦しみや、克服することの難しさを軽視しすること。
- 回避行動(発表を避けようとするなど)を無視すること。
- 耐え難いレベルの社交不安に立ち向かうよう強制すること。
- いじめが社交不安の原因である兆候がみられる場合、いじめ解消に向けて介入しないこと。
- 不安を和らげる目的で処方されていない薬、酒類や違法薬物を使用すること。
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