攻撃性と規則違反

攻撃的な行動を取ってしまう子どもたちもいます。他人に危害を加えてしまうこともあります。大抵の場合、思い通りにならず苛ついて反応するためか、なにか目的を達成するためかのどちらかの理由で、子どもたちは攻撃的な行動を取ります。攻撃的行動は、いじめの一環であることも多くありますが、いじめはその他の要素も含む特殊な行動です。(いじめの記事参照)。

多少の攻撃的な態度や行動は、どの学校でもみられるものですが、許されるべきではありません。そのため、学校での規則を明確にすることが重要です。

攻撃的な行動はとらないものの、規則を守ることが難しい子どもたちもいます。頑固で、妥協したり、譲ったり、交渉したりすることが困難な場合が多くなります。わざとの場合もあれば、どこまでの行動が許されるのかを試している場合もあります。指示を無視したり、口論したり、責任を認めないことがあります。

攻撃的な行動は、家庭や学校で見たことを反映していることも多くあります。教師は、規則による厳格な線引きをする一方、子どもが安心・安全な感覚を持てるような場を作る必要があります。そのようなバランスを取ることは大切ですが、難しい役目でもあります。

攻撃的な行動をとる子どもを支援する方法は?

  • ルールや適切な行動が何かをはっきりと明確に伝える。規則は曲げられる、臨機応変で、不公平だと子どもが感じれば、規則を破る可能性が高くなる。
  • クラスのルールを決める際には、子どもたちの意見を求める。必要に応じて議論し,ルールを考え直す。
  • 子どもが怒りを感じている様子があったり、攻撃的な態度を示したりする時は、冷静に対応し、状況が悪化するのを避ける。

支援を妨げる可能性があることは?

  • 子どもが規則を破ったり、攻撃的な行動を取ったりすることに対して、怒りや攻撃的な態度で対応する。この場合、問題解決にはつながらず、むしろ問題を長引かせてしまうこともある。
  • 規則を破ったりした場合、どうなるか脅すものの、決めた罰を与えない。例えば、攻撃的行動が繰り返されたら監視を強めるという合意がある場合、それを遂行する必要がある。
  • 少しでも攻撃的な態度や行動があった場合、それらを軽視してしまうと問題解決を遅らせることになる。